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海士町ならではの「活力あるしごと」を生み出すプロジェクト

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概要

このプロジェクトは内閣府のこちらのページをもとに作成しているため、プロジェクトの詳細内容が更新されている内容と異なる場合がございます。自治体のご担当者の方で情報更新等ございましたらこちらのフォームよりご連絡ください
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地域再生計画の目標

地域の現状

【地理的及び自然的特性】

海士町は島根半島の北約60km、日本海に浮かぶ隠岐諸島の島前にあり、主島は島前三島のひとつである中ノ島である(面積は33.46km2、周囲長は89.1km)。豊かな海での漁業とともに、広い平地と豊富な湧き水に恵まれ稲作が盛んであり、一次産業を中心とした半農半漁が営まれている。歴史的には後鳥羽上皇の配流の地として知られ、貴重な文化遺産・史跡そして伝承が数多く残っている。

【人口】

海士町の人口は、住民基本台帳によると、2010年において2,374人であったのが、2020年には2,239人に減少している。直近10年間において隠岐島前高校を基軸とした教育魅力化や産業振興などの取り組みにより若者の移住およびそれに伴う出生が増加し、人口減少は最小限に留まっている。年齢3区分別の人口推移をみると、2010年から2019年にかけて年少人口は249人から240人、生産年齢人口は1,205人から1,104人、老年人口は920人から918人となっている。生産年齢人口のうち、15~39歳の年代はやや増加傾向にあり、その若者の定住に結婚・出産も増え、年少人口についても減少が止まり、横ばいで推移している。自然動態については、2010年以降死亡数が出生数を上回る自然減の状態が続いており、2019年には37人の自然減となっている。社会動態については、転入数、転出数いずれも毎年100~140人程度で推移しており、2010年から2018年の間においては均衡が保たれている。2019年には8人の社会減となっている。

【産業】

近年海士町では産業振興として、岩牡蠣春香・隠岐牛そしてCAS(CellsAliveSystem)凍結商品といったブランド産品の開発と、その担い手に向けた施策(定住環境・人口拡大)を官民一体となり進めてきた。これは元からあった地域資源を磨き活かしたものであり、町のスローガンである「ないものはない」を体現した取り組みである。全国的に注目を集めた取り組みの結果、財務面では一定の成果(農産物販売金額(経営体当たり):2005年時点128万円→2010年時点435万円→2015年時点590万円)が出始めている。しかし人口面では、2016年から2019年における生産年齢層の転入数・転出数が毎年10~20人程度の均衡を示しており、人口増加への寄与は小さく、“外貨を稼ぎ、人を招く産業”が十分に育っているとは言えない。既存の民間事業者へ目を向けると、町内の事業所数は2009年において186か所であったのが2016年には172か所に減少し、経営者の年齢は60歳以上が68%を占めている。これらの事業者は地域経済に対して大きな不安感を抱いており、後継者の育成や新しいことへの挑戦に対し積極性が失われてきている。

【観光】

海士町の観光は、後鳥羽上皇に関連した史跡および2013年に世界ジオパークネットワークに加盟認定された隠岐ジオパークのスポットを中核としてきた。海士町を観光で訪れる人の数は年々減少しており、観光入込客数は2010年において44,508人回であったのが2017年には31,236人回まで減少している。あわせて、町の中核的な宿泊施設であるマリンポートホテル海士の宿泊者数は、2010年において

10,145人であったのが2018年には9,334人まで減少している。観光客を受け入れる島内事業者へ目を向けると、2008年に13事業者であった宿泊事業者数は、2019年に14事業者であり横ばいに推移しているものの、その経営者のおよそ8割は60歳以上であり後継者も乏しいことから、今後に廃業する可能性がある事業者が多数存在する。

地域の課題

上記に記載のとおり、海土町では以下の課題を抱えている。

・人口減少が進む中、外貨を稼ぎ家族で生活できる産業が未だ十分に育っていない。

・今後廃業の可能性のある宿泊業が多く、観光客数の受け入れが難しくなっている。

・島内事業所の衰退や廃業に伴い、島外への依存度が高まりつつある。

・地域経済への不安から民間事業者の活力が低下している。

上記に加えて、今後の海士町の人口は、国立社会保障・人口問題研究所によると、若者を中心に減少し2025年には2,150人、2030年に2,029人に至る見込みである。将来的に労働人口の減少が進行すると、担い手不足や少子化に直結し、地域の衰退につながりかねない。海士町では、第二期創生総合戦略である「海士町エンジン全開計画」において“2025年の国勢調査における総人口2,337人”を目標に掲げ活動を開始した。本活動は「還流プロジェクト」と名付けられ、海士町で育った若者が一度島を出ても再び帰ってくる“流れ”を生むことを中核的な目標としている。「大人の島留学」は本活動の一翼を担う取り組みであり、直近では25名の若者が海士町での暮らしと仕事を体験するため島外より訪れ滞在している(参加者は海士町在住歴のある人に限らない)。大人の島留学により若者と海士町との接点を生みだすことができたが、ここから定住に繋げるうえでの大きな課題は、若者にとって「魅力的な仕事」を増やすことにある。

課題に対する取り組み

「魅力的な仕事」とは、若者が挑戦したくなる新規性があり自己成長を実感できるようなものと捉えられる。これに向けた海士町らしい取り組みとして、地域にあるものを“更に”活かすために、地域外との交流を一層高め関係人口と協業で新しい仕事を生む仕組みづくりを始める。そのほか、既存事業者への種々の支援、産品の販路拡大、および観光分野の刷新に向けた仕組みづくりを計画する。

・基本目標3海士ならではの「活力あるしごと」を生み出す―生産の歌はつらつと―

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